そうだ、アルファベットになろう!
黄色いTシャツを着て、24時間以内に何かしらに挑戦する。・・・という光景を夏の終わりになるとテレビの中で見たり見なかったり。殆ど見なかったり。
そんな夏の風物詩に対抗すべく、以前からちょっと挑戦してみたかった事に挑戦してみる事にしてみた。
事の発端は2007年の年賀状だ。
ちょっと分かり辛いが、人文字をやってみた。
この時は特に時間もなく、計画もなく、その場で思いつくがまま撮影。
影にアルファベットを描いとけば、何となくやりたい事は分かってもらえるかな、という影頼りで作成。
この後、なんとーーなく「頑張ればどの程度リアルに作れるんだろう・・・」と思っていた。
・・・という訳で、今回は・・・・・
「全力でアルファベットになってみよう!!」というチャレンジ。
そして作った文字を手紙などに使うとしたらどんな感じか、ちょっと試してみようと思う。
まずは簡単な『A』から順番に。
(※難易度は全26文字の中での難易度)
「こんなもん1分で終わった」と誰に威張るんだか、アッサリ撮れた『A』だが
その時早くも次への不安があった。『B』である。
小道具は使いたくないし、「頑張ればそう見える」というのも嫌だ。どうしよう。
そんな事を思いつつ『B』に挑戦する。
・・・・紆余曲折を経て・・・
次は比較的簡単なのが続く。
・・・『G』がちょっと斜めだけどまぁこんなもんか。
そんな事より問題は次だ・・・・。
『H』。どうしよう。
始めた頃は『B』さえ乗り切ればあとはどうにでもなるだろう、と思ってたが
よくよく考えたら、人間に直線で両端を表現出来る部位はない。
無理矢理両端に直線を作り出さない事には、『H』には見えてくれないだろう。
確実に1番苦労した・・・・。
なんでか分からないが、この角度をいい感じに調節するにはつま先立ちになる必要があり、それがとても苦しかった。
これを乗り越えれば次は楽過ぎる!
『J』もちょっとだけ苦労した。
意外に『B』並みにどうしたらいいか分からなかったのが『M』。
「誰が見ても『M』って分かるようにするには・・・」と考えるとなかなか難しい。
・・・と、結構悩んで色々やってみた割に、意外に簡単な体勢に落ち着いた。
次の『N』もどうしようかと思ったが、形は『M』の応用。
袖をTシャツの中に隠してしまう事で、右の縦ラインが黄色一色で
文字として見易くなってくれた。
次の『O』は形としては単純なので、全く難関という意識がなかったが・・・・
人間で円を描いて、余計なパーツを隠すって結構難しいんじゃないか・・・
とにかく丸く見えれば『O』に見えるだろう!!という事にする。
『O』に関しては、結局んとこ如何に要らないパーツを隠せるか!!というところが勝負かと思う。
という訳で、コレ↓が限界。
『P』について特に言えるのは、完全に背中を見せると線が太くなるので
やや斜め向きで撮影する事。
これについてはどの文字に関してもある程度は言える。
身体の方向をちょっと斜めにして、遠近法で線の太さを調節した方が文字っぽく見える。
『R』はかがんで頭を隠す。
これも線を細く見せるべく、背中は斜め向きで足を横に出した方がいい。
『S』は角度が難しい!!
『W』は『M』の逆・・・??と思ったけど、物理的に多分それは無理なので
足部分を隠して腕と頭で表現する事に。
『X』??
身体を『X』の形にするって何だろう。
腕と足を使う手法か、全身を使う手法か・・・・
『H』の応用。コレだぁぁぁ!!
かがんで腕と脚をひねる方法!!見える見える!!
頭も下になり過ぎないように!!
ようやくラスト・・・・ 26文字目・・・・!!
全部揃ったところで!!
年賀状用フォントリベンジ!みたいな趣旨だったのを思い出したので
作ってみたよ!ア・ハッピーニューイヤー!
もう来年の年賀状はこれでいいや。
服の色も虎っぽいし。
っていうか、もうここで挨拶した事にしてしまってもいいだろうか。
次に「手紙に書く時に使うとするとどんな感じになるかなぁ~」と
適当に短文を作ってみた。簡単な自己紹介文だ。
「わたしはすいかが好きです。」
おおおぉ見える見える!!!!すいかがすきだ!!!うおおおお好きだ!!!
もうこれで自分自身が文字となって自己主張する事が可能に!!
こんなに全身を使って自己主張出来るだなんて、すごい全力で伝えたがってるように見える!!すいかが好きだと!!
こんなに完全な自己主張もない!!と自己満足したところで終わっとこう。
あぁ・・・ なんだろう。この達成感は。
(補足)この1年後、デイリーポータルZでカタカナバージョンに挑戦する記事を書きました。
「人はどこまでカタカナになれるか」